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[政治] モラトリアム法に反対する理由



中小企業の借金返済を3年程度の期間猶予する、いわゆる「モラトリアム法」


なんとなく苦しい中小企業を助けるための良い法案のように思えるかもしれません。
しかし、よく考えてみると致命的な悪循環が発生するものです。


1.
まず、銀行は世界金融危機によって中小企業よりも現在進行形で損害が発生してます。
この法案によって長期間貸付金を回収できないとなると確実に経営が逼迫します。


2.
その次に、借金を返済しないとなると、中小企業の「融資枠の増大」がストップします。
「融資枠の増大」というのは、
例えば
(1) 企業が金融機関から「1000万円」の借金をします。
(2) それをきちんと完済すると、次回から「2000万円」まで融資枠が増えます。
(3) 今度は「2000万円」を借金します
(4) さらに完済すると、次回から「4000万円」まで融資枠が ~~
と続きます。(※金額は一例ですが実際そんな感じw)

会社を経営されてる方ならわかると思いますが、金融機関の信用が増えることで
「借金をして返済するたびに融資枠が増える」ことを言います。

私も最近自分の会社を潰さなければいけないところまで追い込まれたことがありましたが、その時に借入をしていた金融機関に融資の追加をお願いしたところ
「あと数ヶ月返済していれば、信用枠が増えて追加融資できたのに・・・」
と言われたことがありました。
借金が悪いことではなく、きちんと返済し続けることがとても重要だということです。


3.
モラトリアム法によって借金の返済をストップした場合、間違いなく銀行はその企業に追加融資をしません。
仮に、1000万円の借金のうち、半分の500万円返済が終わっていたとしても、銀行は500万円の追加融資に応じないでしょう。
追加融資の分にもモラトリアム法を適用されたら、銀行は回収できなくなりますから。


4.
企業は常に運転資金(キャッシュフロー)が必要ですが、この不況時に銀行が貸さなければ、当然「経営難」に陥ります。
結果として、この悪循環が続くと銀行は公的資金注入で潰れないかも知れませんが、中小企業や日本経済にとっては非常に大きなダメージになって、企業倒産が加速する可能性が高いです。


5.
過去の歴史を見ると、
永仁の徳政令(1297年)鎌倉幕府が御家人救済のために同様の政策を行いました。
その結果、御家人にお金を貸す人がいなくなってしまい、その悪循環によって鎌倉幕府崩壊へつながりました。

さらに、アメリカで借金地獄に陥った人を急増させたのも、まさに「借金を先送り」する法案が原因です。
借金を返済せずに先送りしたことで、さらに借金を増やし、最後には破産してしまう人が増えました。


現在も、この亀井氏の発言によって株式市場は混乱し、銀行株を中心に売りに出されているようです。

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